要点

字幕まで一緒に作りたいなら、ラクナレか VOICEPEAK が向いています。7つのうち、読み上げと同じ時刻の字幕()を出せると公式に書いてあるのは、この2つだけでした。キャラクターの声で作るなら VOICEVOX、無料のまま商用に使うなら、表記を入れる条件で音読さんか VOICEVOX です。

比べたのは、ラクナレ・VOICEPEAK・音読さん・ElevenLabs・CoeFont・CapCut の読み上げ・VOICEVOX の7つです。料金と規約は、2026年9月23〜24日に各社の公式ページで確かめました。実際に音声を作ったのは VOICEPEAK 1.2.23 とラクナレで、同じ2,802字の台本を使っています。ほかの5つは、アカウントを作らずに公式の説明だけで比べました。

料金と、無料で商用に使えるかは?

無料のまま商用に使えるのは、VOICEVOX と音読さんで、どちらも表記が要ります。ラクナレ・ElevenLabs・CoeFont の無料の範囲は、商用に使えません。

ツール料金(税込。ElevenLabs は税別)商用利用
ラクナレ無料は月3,000字。有料は月980円から有料は表記なしで可。無料は個人の非商用のみ
VOICEPEAK6ナレーターセット 23,800円(ダウンロード版・一括)可。表記は任意
音読さん無料は月1,000字(無料会員は5,000字)。有料は月1,078円から無料は表記つきで可。有料は表記不要
ElevenLabs無料は月10,000クレジット。有料は $6 から有料は可。無料は非商用のみ
CoeFont無料は800字。有料は月3,300円(最初の6か月)から無料は不可
CapCut の読み上げ公式ページに記載なし(地域と版で変わると注記)利用規約の本文に、読み上げ音声についての記載なし
VOICEVOX無料可。「VOICEVOX:キャラクター名」の表記が要る

出典は、各社の料金ページと利用規約です(VOICEPEAK の6ナレーターセット、音読さんのライセンス、ElevenLabs の利用規約、VOICEVOX の利用規約ほか)。人に頼んだときの費用との比べ方は、ナレーションは外注とAIでいくら違う?にあります。表記の書き方と禁止されている使い方は、AI音声サービスの商用利用とクレジット表記に規約の原文から並べています。

字幕まで一度に作れるのは?

読み上げと一緒に SRT を出せるのは、ラクナレと VOICEPEAK です。ほかの5つは、字幕を別の方法で用意することになります。

ツール読み上げと一緒に出せる字幕音声の形式
ラクナレSRT(1枚42字・2行まで)WAV
VOICEPEAKSRT(v1.2.11 から。画面のブロック1つが1枚)WAV・FLAC
音読さん記載なしMP3(履歴からは WAV も)
ElevenLabs記載なし。できた音声を文字起こしにかけ直すと SRT で書き出せるMP3・WAV(高音質は有料の上位)
CoeFont記載なしWAV・MP3
CapCut の読み上げ読み上げに使った文字は、そのまま SRT にならない。書き出せるのは自動キャプションで作った字幕だけAAC・FLAC・MP3・WAV
VOICEVOXなし。文を並べた txt と、音の時刻だけの lab は出せるWAV

同じ2,802字を実際に作ると、字幕の区切り方が違いました。VOICEPEAK は、台本を1つのブロックに貼ると、7分49秒の全文が1枚の字幕になりました。改行ごとにブロックを分けて取り込むと91枚になり、42字を超える字幕が8枚、いちばん長いのは51字の1行でした。ラクナレは100枚で、42字を超える字幕は0枚でした。待ち時間は、VOICEPEAK が書き出しまで約32秒、ラクナレが生成に10分5秒(書き出しの受け取りは別に11秒)です。細かい比べ方はVOICEPEAKとラクナレはどんな人に向く?に載せています。

読み違いは、どう直せる?

VOICEPEAK・VOICEVOX・音読さん・ラクナレは、辞書で語の読みを登録できます。CapCut の読み上げは、公式ヘルプに読みを直す機能の説明がありません(2026年3月の記事で確認)。

ツール語の読みを登録する1か所だけ直す
ラクナレ読み方辞書そのセリフだけ読みを指定
VOICEPEAK辞書登録(マニュアル5章)セリフの読みをカタカナで書き換え(4章)
VOICEVOX読み方&アクセント辞書読みの修正
音読さん辞書(会員のみ・日本語の読み上げだけ)SSML の sub で読みを指定

ElevenLabs と CoeFont は、読みの直し方をこの記事では確かめていないので、表に入れていません。

どのツールでも、台本をひらがなに書き換えれば声は直ります。ただし、同じ台本から字幕を作ると、字幕までひらがなです。ラクナレの読みの指定は声にだけ効き、字幕には元の表記が残ります。25語で試した結果は読み上げの声が名前を読み違えるときは?に載せています。

用途ごとに、どれを選べばいい?

こういう使い方なら向いているツール理由
キャラクターの声で解説動画を作るVOICEVOXずんだもん・四国めたんなどの声を、無料で商用に使える(表記は必須)
無料のまま、仕事の動画に使う音読さん・VOICEVOX無料の範囲で商用に使える(どちらも表記が要る)
アクセントを1音ずつ作り込む、台本を外へ送れないVOICEPEAK画面で調整でき、文章をサーバーへ送らない
台本を何度も直し、そのたびに字幕も作り直すラクナレ変えた文だけを作り直し、字幕も新しい音声の長さで作り直す

ラクナレが向かないのは、どんなとき?

キャラクターの声で作るなら、ラクナレは向きません。ラクナレの声は30種類ありますが、ずんだもんのようなキャラクターの声はありません。

1音ずつアクセントを作り込みたいときや、台本を外へ送れないときも、VOICEPEAK のほうが向いています。ラクナレは台本を Google の へ送り、抑揚は「表現の強さ」を5段階から選ぶ言葉の指示です。

長い台本を急いで音声にしたいときも、待ち時間が長くなります。2,802字・91文で10分5秒かかりました。

無料のまま仕事に使うこともできません。フリープランは個人の非商用に限っています。