要点
ナレーションに合わせた字幕は、1秒に約6字出ました。声と同じ文を同じ時間に出すので、字数は声の速さで決まります。よく見る「1秒4字・1行13字」は Netflix の普通の字幕の目安で、同じガイドの聞こえない人のための字幕は「1秒7字・1行16字まで」です。
測ったのは2026年9月25日で、ラクナレで作った字幕((字幕の文字と、表示する時間を並べたファイルの形式。多くの動画編集ソフトが読み込める))の、1枚ごとの字数を表示の秒数で割りました。2,802字の台本の字幕100枚と、242字の台本を4つの速さ・3つの声で作った字幕を使っています。2,802字の字幕を作ったときの全体の流れは、AIナレーションの作り方にあります。
ナレーションの字幕は、1秒に何字出る?
テンポ「標準」で、1秒に6.3〜6.4字でした。いちばん遅い「ゆっくり」でも6.0字で、「速め」では7.1〜7.3字になりました。
| テンポ | 1秒の字数(全体の平均) | 1枚でいちばん多かった字数 |
|---|---|---|
| ゆっくり | 6.0〜6.2字 | 6.9字 |
| 標準 | 6.3〜6.4字 | 7.3字 |
| テンポ良い | 6.7〜6.9字 | 7.6字 |
| 速め | 7.1〜7.3字 | 8.5字 |
242字・7文の台本を、声 Leda・Kore・Charon で1回ずつ作った字幕9枚ずつの値です。2,802字(91文・100枚)をテンポ「標準」・声 Leda で作った字幕も、平均は1秒6.2字でした。
1秒の字数がいちばん多かったのは、1つの文が2枚に分かれた所です(「一度「利用者」と言ったら、」が1秒8.1字)。1つの文の中では、字数の比で2枚に時間を割るので、その所だけ声の速さと少しずれます。
「1秒4字・1行13字」は、どこから来た?
Netflix の日本語字幕のガイドにある数字です(Japanese Timed Text Style Guide、2025年12月19日更新、2026年9月25日に確認)。同じガイドに、耳の聞こえない人や聞こえにくい人のための字幕(SDH)の数字も別に載っています。
| 字幕の種類 | 1秒の字数 | 横書きの1行 |
|---|---|---|
| 普通の字幕 | 4字まで(I.19) | 13字まで(I.5) |
| 聞こえない人・聞こえにくい人のための字幕 | 7字まで(II.18) | 16字まで(II.6) |
ナレーションの字幕は、声と同じ言葉をそのまま出します。台本と字幕が同じ文なので、字数を減らすと声と字幕が合わなくなります。測った1秒6〜7字は、聞こえない人のための字幕の「7字まで」に近い数字です。
1行は何文字にする?
ラクナレの字幕は、1行22字まで、1枚2行までです。この数は画面で変えられません。
2,802字の字幕では176行ができ、1行の平均は15.9字でした。13字を超える行が125行、16字を超える行が92行あり、Netflix の1行の目安より長い行が多くなります。100枚のうち22字以下の24枚は、すべて1行で出ました。1行を短くしたいなら、台本の文を短くします。改行の位置で比べた例は、字幕はどこで改行する?に載せています。
1枚は何秒出す?
2,802字の字幕100枚で、いちばん短いのは1.60秒、いちばん長いのは7.37秒でした。7秒を超えたのは3枚で、どれも34〜41字の、読点の多い文でした。
Netflix の全言語共通のガイドは、1枚を6分の5秒以上、7秒までとしています(Timed Text Style Guide: General Requirements 1章、2022年10月7日更新)。
字幕が速すぎるときは、テンポと文の長さのどちらを直す?
1秒の字数を下げたいならテンポを落とし、1枚の表示を短くしたいなら文を短くします。100枚を1枚の字数で分けると、1秒の字数はほとんど変わらず、表示の秒数だけが字数に比例しました。
| 1枚の字数 | 枚数 | 1秒の字数 | 表示の秒数(平均) |
|---|---|---|---|
| 20字以下 | 16 | 5.8字 | 2.9秒 |
| 21〜35字 | 63 | 6.3字 | 4.4秒 |
| 36字以上 | 21 | 6.2字 | 6.2秒 |
テンポを「速め」から「ゆっくり」にすると、1秒の字数は約7.1字から約6.1字に下がりました。1分で読む字数の差は、台本は1分で何文字?にまとめています。