要点
SRTの文字化けは、たいていファイルをUTF-8で保存し直すと直ります。UTF-8は、YouTube と CapCut が公式に指定している(文字をファイルに保存するときの書き方の決まり。書いた側と読む側で違うと文字化けする)です。メモ帳で開き、(ファイルの先頭に付く目に見えない印。UTF-8だと知らせるためのもので、嫌うソフトもある)の付いていないUTF-8を選んで保存します。
文字化けは、ファイルを書いたときの文字コードと、ソフトが読むときの文字コードが違うと起きます。日本語でよく取り違えるのは、UTF-8とShift_JISの2つです。例として「台本を貼って、声を選ぶだけ。」というUTF-8の字幕をShift_JISとして読むと、「蜿ー譛ャ繧定イシ縺」縺ヲ縲∝」ー繧帝∈縺カ」のように、見慣れない漢字と半角カナが混ざった形になりました。
化け方の形で、原因が分かる
同じ1行を、文字コードを取り違えて読ませた結果です(2026年9月23日、Pythonの文字コードの変換で再現)。
| 化けた形 | ファイルの文字コード | ソフトが読んだ文字コード |
|---|---|---|
| 蜿ー譛ャ繧定イシ縺」縺ヲ縲∝」ー繧帝∈縺カ | UTF-8 | Shift_JIS |
| ��{��\���āA | Shift_JIS | UTF-8 |
| å�°æœ¬ã‚’è²¼ã�£ã�¦ | UTF-8 | 欧米の文字コード(Windows-1252) |
「縺」「繧」がたくさん出ていたら、ファイルはUTF-8で、ソフトがShift_JISで読んでいます。「�」や、かなの抜けた記号の並びなら、ファイルはShift_JISで、ソフトがUTF-8で読んでいます。
同じ変換で、先頭にBOMの付いたファイルを欧米の文字コード(Windows-1252)で読むと、1枚目の番号「1」が「1」になりました。1枚目の番号の前にだけ「」が付くなら、ファイルの先頭に、UTF-8であることを示す目に見えない印(BOM)が入っています。1枚目だけがおかしいときは、BOMなしのUTF-8で保存し直すと消えます。
文字コードは、どこで確かめる?
Windowsなら、メモ帳で開くと、画面の下の欄に文字コードが出ます。この欄は2018年12月の更新で加わり、同じ更新で、新しいファイルの保存の既定がBOMなしのUTF-8になりました(Windows Insider ブログ、2018年12月10日)。
Macのテキストエディットは、文字コードを自動で判定して開きます。判定を外して化けたときは、「ファイル」>「開く」で「オプションを表示」を押し、「標準テキストのエンコーディング」から選んで開き直します(Apple のテキストエディット ユーザガイド)。
ソフトごとに、どの文字コードで渡せばいい?
公式の説明に文字コードの指定があるのは、YouTube と CapCut だけでした(2026年9月23日に確認)。
| ソフト・サービス | 公式の説明 |
|---|---|
| YouTube | 書式なしのUTF-8(サポートされる字幕ファイル) |
| CapCut | 読み込むファイルはUTF-8に(字幕のインポート方法、2026年1月30日付)。書き出しに失敗するときのページ(2026年2月3日付)では、BOMなしのUTF-8への変換を案内 |
| Premiere Pro | SRTの読み込みと対応形式のページに、文字コードの記述は無い(2026年1月21日更新) |
| DaVinci Resolve | 21版のリファレンスマニュアルの字幕の章に、文字コードの記述は無い |
| YMM4 | 字幕ファイルの読み込みのFAQに、文字コードの記述は無い |
| VLC | 「ツール」>「設定」>「Subtitles / OSD」の「Default encoding」で、字幕を読む文字コードを変えられる(VideoLAN Wiki) |
記述の無いソフトには、BOMなしのUTF-8で渡します。文字コードの規格を管理する WHATWG が、新しく作るファイルはUTF-8だけを使うよう定めているためです(Encoding Standard、2026年5月21日更新)。Adobe のコミュニティには、Mac の Premiere Pro 12.1 で日本語のSRTが化け、(1文字を2バイト以上で書く文字コード。一部の古いソフトが読み込みに求める)にしたら直ったという回答があります(約8年前の投稿)。公式の説明ではないので、UTF-8で直らなかったときの次の手として試します。
保存し直す手順
Windowsのメモ帳は、2018年12月の更新から、新しく作るファイルをBOMなしのUTF-8で保存します。開いたファイルを別の文字コードで保存し直すときは、次の手順です。
- SRTファイルをメモ帳で開き、字幕が正しく読めることを確かめます
- 「名前を付けて保存」を選び、保存の画面で文字コードを選びます
- ファイル名の最後が「.srt」のままになっているのを確かめて、保存します
メモ帳で開いた時点で化けているなら、ファイルが壊れているか、メモ帳が文字コードを正しく判定できていない可能性があります。その場合は、SRTを作ったソフトから書き出し直すほうが早く済みます。
ラクナレが書き出すSRTは、BOMなしのUTF-8で、改行は(改行の書き方の1つ。Macやスマホ、Webで使われる)です。YouTube と CapCut が求める形なので、そのまま読み込めます。編集ソフトへの読み込みの手順は、SRT字幕を動画編集ソフトに読み込む方法にまとめています。
台本から字幕を作るまでの全体の流れは、AIナレーションの作り方にあります。